日記・コラム・つぶやき

2017/11/22

惑星



一気に寒くなった、秋を味わう間もなく冬だ

街を行き交う人たちも、みなマフラーに手袋

そして空気の乾燥、あちこちで咳とクシャミ


そんなわけでどうやら風邪をもらったらしい

鼻がグスグス、頭がボーッ、肘と膝がだるい

負けてたまるか、ということでまたぶらぶら


お、今度は何だ?


「温州みかん(早生温州)」

へぇ!?


こんな時期にエラい!

と思って調べてみたら

寒さに強いほうらしい


それにしても

デカくてマンマルだ…

なんともめんこい!

待てよ、これで風邪も治るかも

いやぁ、いただきたいくらいだ(嘘)


そして、この絶妙なバランス…

う~ん不思議だ、これは宇宙か!?

バッハの対位法にも見えてくる

いやぁ、写真に撮りたいくらいだ(笑)


惑星



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2017/11/21

強欲



もう1ヶ月前のこと、飛行機に乗るのに成田に向かった。羽田より遠いがLCCなら成田ということになっている。


朝4時に起きてあれこれ準備、6時少し前の電車に乗る。まだこんな時間なのにもう座れない…東京近郊の朝は早い。


途中でJRから私鉄に乗り継ぎ、やっと成田空港に到着。そこで終わらず、今度はLCCターミナルまで歩く歩く。そんなこんなで、やっと搭乗口に辿り着いたのは8時半。


…………………………


2時間半はやっぱり遠い。搭乗する前にヘロヘロ。ちなみに、それからの飛行時間のほうは1時間半。

空を800km飛ぶより地上を100km這うほうが長い。とにかく空港までのアクセスに時間と労力を使う。


今は空港アクセスの利便性が都市の帰趨を決める。嫌でも都市間競争の重要ファクターになっている。

が、現状ではやはり飛行機はアクセスに苦労する。世界の常識からもずいぶんかけ離れているようだ。東京オリンピックは大丈夫か、心配になってくる。


…………………………


函館までだと、アクセスなら新幹線のほうが楽だ。が、これは料金がえらく高い。だいたい1.5倍。それと新幹線だと今度は4時間半身動きできない。


いっそ空港の近くに住もうかと考えたこともあるが、これは騒音もあり成田だと都心から遠くなる。う~ん、一長一短、何事も思うようにはならない。


…………………………


一朝一夕には変わらないから諦めるしかなさそうだ。あれもこれもと欲張るとかえってストレスが増す。


そうだそうだ、むかしのことを思ったら楽チンだ。夜行列車で15時間、今ならとても我慢できない。感謝こそあれ愚痴を言うとは一体どこのどいつだ!


強欲



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2017/11/20

繊細



女優「山田五十鈴」、5年前に亡くなったが今年で生誕100年になるという。新文芸座がこれを機に代表作を集めて上映するというので行ってきた。


きのうは、この2本立て


繊細



役の設定は対照的な2本だが、どちらも素晴らしかった。山田五十鈴という女優の幅広さ、奥深さにあらためて感服。


ちょっとした表情や仕草にも控えめだが余韻の表現があって、どの場面にも丁寧につくりあげようとするそんな細やかさが伝わってくる。それも「わかるかな?」くらいに抑えられているから、その微妙さ加減がこちらに突きつけられてるような感じで、そのたび集中させられて背筋が伸びてしまう。

どんな細部にも一つ一つに魂が込められているからなのだろうが、そうでありながらも受けとめ方は全部こっち次第と、どうやらそういうことになっていて、要は投げかけられているのだ。つまり、観ているこちら側を素人扱いしていない、決して分かりやすくしてあげようなどと媚びたり迎合したりするところがない。


言い方をかえれば、隙間を残すことで人との関係が水平なやりとりになっている。それも、いわゆるヤワなゆるゆるの水平とは違って、相手が分かればそれでいいし、分からなければそれはそれでしかたがない、そんな感じだ。「対峙」と言ったほうがいいかもしれない。こうなってくると冷たいようだがそんなことはなくて、確かに厳しくもあるが間にビシバシとした緊張があってそれがかえって心地いい。

今の時代、家庭でも学校でも、政治でも音楽でも、どこをみてもなぜか民主主義を履き違えてのポピュリズムだらけだが、そういえば少し前までの日本人というのはこんなだったよな、それによってお互いが切磋琢磨しながら育つことになってたんだよなと、忘れかけておぼろげになっていた時代の記憶というものをあらためてくっきりと思い起こさせてくれるのだった。


繊細



そして奇しくもどちらの映画も舞台は隅田川界隈。よく知ってる場所が次から次と現れて、その変貌ぶりにも驚いた。特に、幸田文原作の「流れる」のほうの舞台は東京きっての花街だった台東区柳橋、昭和30年代といえばちょうど凋落の始まる頃だったからその雰囲気がまたよく描かれていて興味深かった。変わらないのは、隅田川の「流れ」だけ……


自分が生まれたころの撮影だから、当時の街並みといい路地での人の息吹といい一層よく伝わって、そうだったよな、「街」だって「人」の身の丈を越えたりせずにほぼほぼニアリー、家だって道だって決して人を押し潰したりはしない手づくり感、その程度ににとどめられていたからピッタリ均衡がとれてたんだよな、そんなことを今さらだがあらためて確かめさせてくれたという次第。


繊細



それにしても思うのは、どうしてこんな素晴らしい日本映画がたくさん残されているのに、まったくといっていいほど見向きされなくなってしまったのかということ。存在すら忘れ去られようとしているのが、返すがえすも残念でならない。


昔はよかった式の年寄りの懐古趣味にだけはならないよう気をつけてはいるつもりなのだが、こうして日本映画には熱く燃えたいい時代が確かにあった。ヌーベルバーグとも張り合うような勢いで、役者はもちろんカメラも音楽も、歴史と風景を斬りとって、そしてそこに生きる人間の奥底を見つめてフィルムに刻みつけることに必死になっていた。


今の俳優にしても製作陣にしても、これからでも遅くはないもっとこんなのを観てもらって、活かせるものはどんどん取り入れて繋げていってほしいとも思うのだがどうだろう。とはいっても、自分がこれから俳優や映画監督になろうというわけでもないから(笑)、ということは、まあ、これは一介の映画ファンのささやかなお願いということで……


繊細



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2017/11/18

異種



街を歩いていると赤い実があちこちに成っていて、みんな同じかと思えばこれがどっこい、いくらそっくりでも違う品種だというから頭がごちゃごちゃになってくる。覚えても覚えてもキリがなさそうなのだ。


あ、まただ、これはなんだろう?

幸いネームプレートをつけてくれている。

どれどれ見てみる。


「ヒイラギモチ(chinese holy)」


何だ、これは!?

さっそくスマホで調べてみる。すると、クリスマスで使うのがセイヨウヒイラギ(american holy)で、どうやらその仲間らしい。クリスマスケーキにちょこんと添えられたりする例のやつだ。確かにそっくり似ている。


異種


…………………………


それにしても、う~ん、見知らぬ土地へやって来ると、それまではそれなりに物知りだったとしても、そんなことは何の役にも立たなくなって小池さんではないが一切をリセット。

今度は知らないことだらけだからプライドずたずた、周囲に頭を下げながら聞くは一時の恥、まごまご右往左往しながらガックリもするのだが、まあこれはこれでまた新しく生まれ変われるチャンス、諦めさえしなければこの歳になってもまだ一つ一つステップアップ、もしかしたら今よりは少し利口になってるのかもしれないぞと、そう思うしかない。


そうだそうだ、そうに違いない!そんなふうに考えればこんな楽しいこともないじゃん!なんて自分に言い聞かせながらまたキョロキョロぶらついてみると、今度は少し先のほうに2人連れが見えてきた。どうやら、おばあちゃんとお孫さんらしい。まだ真新しい紺色の制服制帽だからピッカピカの小学1年生か。


…………………………


そういえば、こちらでは小学生でも電車通学というのはザラにあってよく目にする。そう、私立の小学校があちこちにえらくたくさんあるのだ。公立ばかりで自宅からみんなで畑のなかをノンビリ徒歩通学、そんな子供時代を過ごしてきた自分には最初これもずいぶん驚きであった。

そんなまだ幼い子供が満員電車のなかで通勤の大人たちに揉みくちゃにされながら、長時間ちょこんと立ってたりするのだからその健気さには感心してしまう。


ある時はこんなことがあった。電車が事故で止まったときに隣りに独りでいたチビちゃんが自分の携帯を取り出して電話を始めた。相手はどうやら駅に迎えに来ているママらしい。ところが電車が遅れることの状況をうまく説明できないことでお互いに混乱してるらしい。どしたの?と聞いたら、「(この電車)いつ出発するんですか?」どうやらママが迷子になったのかと心配しているらしい。電話を代わってこちらからよく説明してあげた。そしてチビちゃんにも、おじさんもその駅で降りるから大丈夫、安心しろと言ったら引きつった顔が緩んだ。30分後、駅ホームで無事ママに引き渡す。


こんな調子だから、電車通学というのは満員揉みくちゃといい、チビちゃんたちにとっては恐怖ではないかとも思うのだが、いや、そうか、こんな環境のなかで育つから少々の競争にも動じないそんな大人になっていくのかもしれないぞなどと思ったりもする。北海道ではこんなことはなかったが、ようやくそんなチビッ子通学風景にも馴れてきた。


話を戻して、いま目の前のこの2人、この時間だとおばあちゃんが駅まで迎えに来てその帰りなのかもしれない。毎日毎日大変だなあと思いながらそんな微笑ましい姿を見ていたら、あ、そうか、そういえばクリスマスも近づいてきたんだっけなと、またあのヒイラギの赤い実と緑の葉が浮かんできた。


…………………………


なんのことはない、昼下がりに出くわしたたったそれだけのことなのだが(笑)、それでもこうして何か未知なものに出会えることでさまざま頭を巡らしていけるのだから、やっぱり街歩きは愉しいということになるのだろう。

これが足が弱ったりで外に出られなくなるとなれば想像するだけでゾッとする。まあ、ただそれも誰もが通る道なのだろうからいずれはそうならざるを得ないのだろうな………と思ったら、そうだ、やっぱり歩けるうちが花、今のうちにどんどん歩いておかねば!ということで、ジャンパーの襟に首をすくめ手をポケットに突っ込みながら、何かないかな?見知らぬ世界をまたキョロキョロしながらさすらうのだった。


異種



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2017/11/17

辞世



冷んやり突き抜ける青空
朝早くから歌が聴こえる


誰だろうと思ったら枯葉
朝日に透かされて美しい


最後のお別れの歌らしい
立ち止まって耳を傾ける


朝日のごとく爽やかだが
ブルーノート抜きらしい


それがかえって哀しけれ
ということで一緒に歌う



手~のひらを太陽に~透かしてみれば~♪


みんなみんな生きているんだ友達なんだ~♪


辞世



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2017/11/16

町衆



誰に頼まれたでもない日課らしい

こうして街は支えられてきたのか


これみよがしでない清貧な佇まい

褒められるでもなく淡々とこなす


私が公に滲み出して重なる曖昧さ

そんな姿に西洋人は目を見張った


町衆



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2017/11/14

時間



なぜだかやめられない定点観測

空、山、川、木、………

変化をみつけるのが好きらしい



そしてなぜか惹かれる栄枯盛衰

街、道、人、音、………

時間をみつめるのが好きらしい



時間

時間



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2017/11/13

休息



おつかれさまでした桜さん
いよいよ裸になるんですね


どうか風邪などひかないで
ゆっくりおやすみください


そしていっぱい力を蓄えて
また来年もお願い致します


休息



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2017/11/12

木枯



きのうは前線の通過で強風が吹き荒れた
なんでも今年4度目の木枯しだったらしい


空は青いのに雲があちこち行ったり来たり
枝先の枯れ葉も一辺にどこかへ吹き飛んだ


木枯



ピュウピュウ木枯しに、人は小走りに歩く
いそいそサッサッ、肩をすくめて道を急ぐ

落ち葉もあっちにこっちに路上を駆け巡る
ひゅ~カラカラ、干からびたドライな響き


ん?このすばしっこさ、そして乾いた音……


そうだ、思い出した、東京人の動きと言葉
えらく速くて軽い。コロコロ高音部で♪=300

このへん、湿って重い雪国はこうならない
東京がリスなら牛か、ズシズシ低音部で♪=30


気候風土と人、どうしたって切り離せない
良し悪しではなく違うだけ、とにかく違う
東京へ出てきた最初の冬、それに気づいた


…………………………


そして待てよ、あれはいつのことだったか?
指折り数えてみたら……ゲゲッ、半世紀近い!


やんや早いもんだと、とぼとぼ歩いてたら
キャアキャア!今度は歓声が聴こえてきた

あたりを見まわす…すると、おお、風の子だ!
木枯しのなか、これまた猿のように軽やか!


木枯



こうして外遊びしながら大人になるらしい
なるほどそうか、冬だって公園に雪はない
一年中これだも、何もかも軽くなるはずか


…………………………


さて、そこでだ(笑)、自分の性分を考えるに
生まれ育ちなのかそう簡単に軽くなれない

東京も、どうにも鼻に突くところがあった
が、今ここに到るとそれが少し違ってきた


最後はこの軽さもいいかなと思ったりする
あの芭蕉が辿り着いてめざしたのも「軽み」

それまでの全てを取り払った時に残るもの
ほんとに大事なものがそこにあるかどうか

もしあるとすればいったいそれは何なのか
結局、まったく何もないかもしれない(笑)


そんなことを探るのもこれも楽しからずや
あれこれやってきた果てはそこに行き着く
どうやらそういうふうに出来ているらしい


重かったからこそ今はとにかく削いでみる
軽いままで来てたならできなかった面白さ
お陰でやっとそこまで来れた気がしてくる


木枯



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2017/11/11

柑橘



これは或るケーキ屋さんの店先

季節ごとに植栽を見せてくれる


これは「ジャンボレモン」


それにしても、なんだこれは!?

なぜこんな重いものが落ちないのか

細竿で地球を釣り上げてるみたいだ


イミテーションでは?……

中身が空っぽでは?……


ちょっと触らせてもらう

ズシッ、やっぱり重い!


そしてこれがマンマルで

めんこいときたもんだ
(※めんこい……可愛い)


………ほんと不思議だ

ずっと見てても飽きない

頬ずりしてしまいそうだ


まわりに人はいなそうだが

ただ、その勇気がない(笑)


…………………………


北国ではこうした柑橘系は成らない

寒いから実の成るものがあまりない

せいぜいリンゴ、梨、ブドウくらい


そういえば、リンゴもめんこいぞ


リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ~♪

赤いリンゴに頬ずりはしてないが

くちびるを寄せたことはある(笑)


札幌平岸にもリンゴ農家がいた

仕事で難しい交渉をしたKさん

戦いが終わって収穫を手伝った

あの感触は今も手に残っている


そんなだからリンゴに違和感はない

が、柑橘系を見ると驚いてしまう


鹿児島でも愛媛でも何度も見たが

やっぱり、へえ!と思ってしまう


馴染んできたものとそうでないもの

幼いころからの感覚というものは

そう簡単には変えられないらしい


柑橘



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