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2018年5月の22件の記事

2018/05/29

原点



先週土曜日の山手線でのこと


電車に乗るとプンといい匂い
その昔嗅いだことのある匂い

香水とはまた違う芳香が漂う
見ると浴衣の相撲取りが2人

そうか、これは鬢付け油だな
心なしか乗客もみなウットリ


秋葉原で総武線に乗り換えた
そうか、両国まで行くんだな

相撲取りも職場まで電車通勤
確かに部屋の郊外化が進んだ

現代と伝統との不思議な関係
でもそんな風景に誰も驚かず


…………………………


その秋葉原で駅前を見学する


再開発ビル、若者、メイド…
すっかり綺麗になって驚いた

安アンプを買いに来た電気街
軒を並べたパーツ屋はどこ?

十数年前から相次いだ再開発
つくばエクスプレスの開業…


誰がそうしたのか知れないが
今では最先端の注目スポット

オタク、アニメ、そしてAKB
今は世界の「アキバ」らしい

昔とはすっかり変わり果てて
立ち尽くす姿は浦島太郎状態


…………………………


秋葉原から神田川沿いを歩く
すると近くで凄い賑わいが…


車を締め出した 200mの路上
その両側にずらっと並ぶ出店

威勢のいい掛け声が飛び交う
人、人、人…人でごった返す


年一回の地域のバザーらしい
意を決して人混みに飛び込む

するとほとんど投げ売り状態
衣料、食料、雑貨、破格値だ


どこから集まるのか老若男女
よく見ると外国人もたくさん

この時とばかりに繰り出して
楽しみにする人も多いらしい

久々に人にもみくちゃにされ
えらくクラクラしてしまった


…………………………


そういえばこのあたり一帯は
古くから発展してきた問屋街


北は御徒町、上野、日暮里…
南は秋葉原、神田、日本橋…

親父も田舎から買付に通った
叔母も青果市場で働いていた


だからか商いの原点というか
商人の心意気が伝わってくる

そして江戸下町の市みたいに
町人の息遣いも聴こえてくる

なんだろう懐しい感じがして
えらく嬉しくなってしまった


素っ裸でやりとりし合う活気
飾らず弾き出てくる人の奥底

キャッシュレス無人店舗だか
AIだかなんだか知らないが

やっぱりこんな市場は嬉しい
見てまわるだけで愉しくなる


商品を巡るさまざま情報交換
駆け引き、冷やかし、世間話

手を引かれて歩いた遠い記憶
なんだかその親父に似てきた



原点


神田川和泉橋(昭和通り)

原点


岩本町・東神田ファミリーバザール

原点

原点

原点


神田川浅草橋(江戸通り)

原点



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2018/05/27

本物



上野の東京国立博物館で「名作誕生~つながる日本美術」を見てきた。


雪舟、長谷川等伯、俵屋宗達、曾我蕭白、伊藤若冲、尾形光琳、菱川師宣、歌川国芳……


それぞれの時代に生きた絵師たち、さまざま先人の影響を受けつつもそれを土台に革新を重ねてきたという。今に繋いできた日本美術の来しかたを俯瞰するこの企画、専門的な細かいことはよくわからないが、そんな歴史の流れをざっくり大掴みさせてくれておもしろかった。


どれも見応えのある作品ばかりだったが、なかでも伊藤若冲の写実は屏風から飛び出してくるように生き生きとしていて驚く。それから好きな蘇我蕭白、これもやっぱりさすが目を疑うほどに思いっ切りがあって暫し立ちすくむ。


そして子供のころから高価な切手としてしか知らなかった菱川師宣の「見返り美人」、その本物がなんと目の前に……予想してなかっただけに出会えたことに喜びもひとしお。さらには貸し出してもらった音声ガイドのほう、これがやっぱり本物の壇蜜で……


本物

本物

本物

本物

本物

本物

本物



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2018/05/25

様々



ツツジが終わってサツキ

街のあちこちで目にする



真っ盛りピークもあれば

come together, chorus


様々



そろそろエンディングも

left alone, solo


様々



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2018/05/24

道端



踏み潰す者もいる

生き抜く者もいる

最後の恥と覚悟と

今朝も静かな道端


道端



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2018/05/22

転々



目の前をブーン、あ、止まった


転々



なんだろう、近づいてみる
ずいぶん丸々と太ってるぞ


転々



あれ、今度はこっちへ移動だ

あ、まただ!今度はあっちだ


思いのままに転々と渡り歩く

よし負けないぞ、追っかけるcamera


一人たらふく食べ放題だ
もうどうにもとまらない

こりゃメタボになるわな…
医者でもないが注意するか


待てよ、これはもしやハチか!?
そういえば10年前に刺された

忘れてた、急に思い出した
………やばっ!逃げようrun


転々



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2018/05/21

逡巡



何があったのか知れないがどうやらこれは家出ということらしい


成長して家も手狭だしちょっと飛び出してみたというだけなのか

いや、DVか何かあって命からがら逃げ出したということなのか


ただ、それにしてはそんな遠くまで逃げようともしてなさそうだ


勢いで出てはみたものの離れられずウロウロまだ迷いがあるのか

それともやっぱり戻って来たがなかなか中に入られずにいるのか


ちょっと聞いてみようか、いや、ここはまず自分で決めることか

う~ん、ああでもないこうでもない…←ところであんたは帰らないの?


逡巡



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2018/05/19

自由



周囲の流れに巻かれて囚われたりせずに自分を信じて真っすぐ打ち出す人、他人とは違うせっかくの個性を埋もらせたりせずにハチ切らせて翔んでる人、今ではあまり見なくなった。ただ、この人は珍しくもこちらをアッと言わせて一気に自由奔放な世界に連れていってくれる。放っておけばどんどん固まりがちな心を解き放してくれる。


ウマイとかヘタなんてことはまったく超越したところで、そして目の前の型の権威なんてものに萎縮しっ放しになるでもなく、ただその時々でやりたいことをやるだけ。そんな感じだから、なんだかそもそもがそうであった「表現の原点」のようなものをシンプルに示してくれているようで、その小気味よさ、爽快さには或る種の懐かしさまで感じさせてくれる。


◾「人生は夢だらけ」椎名林檎
https://youtu.be/GDnLHd2Ei3Y


…………………………


そして、見ているうちになんだかふとこれを思い出してしまった。なぜだろうと思ったが、そういえばどちらも速い4ビートに乗せて、身のこなしも映像も活き活きとキレがあって躍動している。ストーリーも確か親を振り切って田舎から出ていく話だった。1960年代だからもう半世紀以上も前の映画。若者たちの熱いエネルギーがほとばしっていた時代。


◾映画「ロシュフォールの恋人たち」キャラヴァン隊の到着
https://youtu.be/vB3mxTJdtY0

◾映画「ロシュフォールの恋人たち」 双生児姉妹の歌
https://youtu.be/TyKMhVdFvZI


…………………………


1960年代といえば、いま思えば家庭から植民地の果てまでまだまだずいぶん鬱屈とした時代だった。そして世界中のあちこちでそれをなんとか晴らせないものかというトライがあった。それだからか、このジャック・ドゥミ監督の映画にしても、そうした暗澹たる空気をはねのけようとする瑞々しさというか勢いが伝わってくる。


政治でもアートでも何でもそうだが、最初は新鮮で勢いがあったものもそれがだんだんメインストリームになって凝り固まっていくと、平家物語ではないが傲れるもの久しからずで、気づけば必ず守旧側にまわっている。そして今度はまたその守旧への反動として、それじゃつまらないよ、何かおもしろいことしてみようよという動きが必ず出てくる。


音楽の歴史ひとつをとってもそうだ。クラシックならロマン主義に対するラヴェルやストラビンスキー、ジャズならバップに対するマイルスやコルトレーン、いつも革新の芽が現れてはそれにとって代わろうとしてきた。


それに比べて今はどうだろう。総体としてはやはり大人しくなっていて、体制に対してホイホイ簡単に順応するか、抵抗があったとしてもせいぜい内向的で陰な愚痴程度の見せかけの反応ばかり。愚直にそれらを真っ向から跳ね返していくような、そこまでの勢いのあるアートはめっきり見当たらなくなった。そう考えると、そんななかでこの椎名林檎は独りプロテストということか。


…………………………


話はかわってこの2つのロケ地の舞台、半世紀前の「フランスロシュフォール」と今の「東京有明」、空間も時間もまったく違うこのかけ離れた2つ……何の関係もなさそうだがそう簡単に決めつけず、それこそ凝り固まらないで少しだけ頭を柔らかくしてimagine、その間の壁を一気に飛び越えてみる。


すると、何も飛行機代はなくたって(笑)ちょっとだけ鳥になって心を飛ばしてみるだけでもその間を行ったり来たりできるのだから面白い。そしてその何たるかについてこうしてたっぷり精神のアソびまでできちゃったりするのだからやめられない。そう考えると、これまたやっぱり「自由」というのはせっかくだから使わなければえらく勿体ないもの、放っておくと自らドブに捨ててしまってあれよあれよと奪われてしまうもの、そうした何にもましてかけがえのないものであることよ、なんてことを思ったりもする。


自由

自由



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2018/05/18

援歌



連日の30℃真夏日、体が馴れてないからけっこう堪える
湿度まで日増しに上がってきて寝苦しいことこのうえない


街もどんより、人もげんなり、やれやれという感じである
花も同じであの活き活き爽やかな色がすっかり失せている


すると、ひょんなことから道すがらでこんなのを見つけた
ほとんど枯れたツツジだが日陰でしぶとく生きてたらしい


それもただ生きてるだけではない、なんと歌を歌っている
最後の力をふりしぼってなのか、携え合っての4声合唱だ


たいしたものだな、感心しながら立ち止まって耳を澄ます
さすがにややか細いが、でも発音はハッキリ丁寧で美しい


そして聴こえてきた歌詞にシャキッ!思わず背筋が伸びた
「あなたも負けないで~♪こんなんでめげないで~♪♪」


援歌



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2018/05/16

時空



いま店内にこれが流れてびっくり傾聴♪
さすが最初の音でコルトレーンとわかる

子供の頃FMから流れたのがもう半世紀前
学生時代もジャズ喫茶で何度も耳にした


そして後になって何度も弾くことになる
が、このコルトレーンのことは忘れてた


こうして久々に聴くと別な曲に聴こえる
スタンダードでも捉え方が全然違うのだ

小節やコードの基本をふまえてはいても
そこにちまちまとどまったりず翔び立つ
捕らわれない大きさが祈りにも聴こえる


流れ始めた最初は、いやあ懐かしいなと
Fm→D♭→進行を思い浮かべて聴いたが
引きずり込まれてそんなのは全部飛んだ


ハマっていくことに引きずられない自由
そしてまだそこにいるかのような息遣い
やっぱりこの人は時空を超え生きている


◾「You Don't Know What Love Is」John Coltrane(1962)
https://youtu.be/JrwSuy6ZBjI


時空



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2018/05/15

造形



この花に出くわすとそのたびいつも思う


触れると極薄のビニールのような花びら

それが見事に細長く均一にカットされて
どんな熟練職人さんの鋏でも難しそうだ


精密な設計と仕上げ、ほんとに不思議だ
怖るべしDNA!どうしたって敵わない


よっこらしょ、そろそろ腰を上げようか

すると、「そのとおり~!」花火百連発


造形



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2018/05/13

労い



はぁ、洗い物を終え一服

すると


「ああ、いい湯だな♪」

「え!?…………」


「おつかれさまでしたね」

「いえいえ、こちらこそ」


労い

労い



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2018/05/12

距離



むむっ、これはなんだ!?


距離



よし、近づいてみる、そっとそっと……


距離



………あっ!?


距離



う~ん、過ぎたるは及ばざるが如し……



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2018/05/11

伝播



歩いてるとどこからか軽快な音楽

そしてヤア!子供たちの元気な声


………どうやらお遊戯の練習らしい

そうかそろそろ保育園の運動会か


ん?この曲は整列して行進だな…


なんだかこっちの足まで軽くなる

よし、リズムに合わせて一緒に…


すると、おっと、なんだこれは!?

なるほど、そうかおまえたちもか


伝播



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2018/05/10

躍動



角を曲がるなり一瞬目を奪われる…


躍動



なんだこのくっきり鮮やかさは!?

今にも飛び出してきそうな勢いだ…


躍動



……いや、ほんと飛び出してた(笑)


躍動



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2018/05/09

姿勢



雨ニモマケズ 風ニモマケズ

慾ハナク決シテ怒ラズ シズカニ……


姿勢



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2018/05/08

梯子



なんだか天まで届きそうだ

どうやら誘われてるらしい


はて、どうしよう…………


すると、ふと思い出した

あのジャックと豆の木の話


憶えてただけでも驚きだが

こんな時に出てくるとは…


梯子



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2018/05/07

始動



みんな一斉にスイッチの切り替え

広げる歩幅、ザッザッ靴音が響く


始動



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混住



一面に広がる紫蘭、一色に染まって綺麗だ

しかしよく見てみると……あれ!?ポツンと白


なんだかみにくいアヒルの子みたいな絵だ

実際どうなんだろ、うまくやってけてるか


…………………………


独り可哀想だ、帰って来いと言う人もいる

お互い面白そう、楽しんでと言う人もいる


バラバラでいい~いや何か起こってほしい

同じものを見てもなぜか真逆の見方がある


混住



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2018/05/04

地物



あれ、もしやこれは!?

或る家の玄関先、足が止まる


地物



と、後ろから声が………

この家のおじいちゃんらしい


「それはね、サクランボなんだよ」

「やあ、この辺では珍しいですね」


「だけどね、甘くないんだ」

「やっぱり寒暖差ですか?」



サクランボといえばやっぱりあの山形だ

北海道では余市でサクランボ狩りをした



「土地が合わないんだろうね」

「これはどこからの木ですか?」


「ホームセンターで小さい鉢をね」

「それがこんな人の背丈以上に?」


「まあね、でもやっぱり甘くなきゃね」

「いやあ、見れるだけで嬉しいですよ」


「そうかい、ひとつ食べない?」

せっかくなので一粒いただき口に入れる



と、やっぱりあの知ってる甘さとは違う

それでも、なんだろうえらく美味かった


太陽を浴びたモギたてだったからなのか…

思いもしない街なかでだったからなのか…

おじいちゃんが好々爺だったからなのか…


よくわからないが体いっぱい沁み渡って

なんだか甘酸っぱい子供の頃の味がした


地物



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2018/05/03

温故



ゴダール、ワイダ、メルヴィル

ほんとにこの映画館は意欲的だ


温故



風化させない心意気がうれしい


温故



ファンもたくさん集まってくる


温故



すっかり少なくなった名画座…

いいものは伝え残していきたい


◾池袋 新文芸座 4/27~5/6
「魅惑のシネマクラシックスvol.28」


温故



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2018/05/02

公転



朝の支度、窓の外が赤い


なにか燃えてるのか……

カーテンを開けてみる


…………………………


おお!お陽さまだ!


公転



あんまり綺麗なので暫し観察


まず1分後

公転



そして3分後

公転


…………………………


やっぱり地球はまわっていた

それにしても凄いスピードだ
しかも、この重さで軽々と…


恐るべし、この地球の仕事量

3分で人に何ができるだろう
そう考えるとやはり敵わない


…………………………


日の出の時刻を調べると【4:49】
そうか、もう 5時を切ってたか…

ちなみに 4/1 も調べたら【5:29】
僅かひと月で40分も早くなって…


なるほど、やっぱり何もかもが
夏に向かって真っしぐららしい

なんだか体と頭がスッキリ一致
えらく納得しながら観察は終了




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2018/05/01

平常



GWは初夏のような快晴続き

みな浮き浮きお出かけらしい


ということで街はガラガラだ


ゆったりとして嬉しいような

なんだかすこし寂しいような


……と思ったら、おお、いた!

こいつはいつもと変わらない


平常



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