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2013/10/24

老化


老化


お気に入りの俳優、大杉漣のトークをラジオで聴いていたら高田渡の話になった。


同じ吉祥寺界隈がねじろということもあって交流があったという。感覚的にも通ずるものがあったらしい。残念だが今はもう仏さんになっている。


老化



この吉祥寺がある中央線沿線一帯は、むかしから地べたの独自なサブカルチャーが花咲く場所だ。新宿〜高円寺〜西荻窪〜吉祥寺、……音楽をとってもジャズ、ロック、フォーク、70年代から若者のエネルギーが渦巻いた。青山〜六本木〜赤坂といった、鼻高々な山手線内側の表通りとは一線を画する。


この大杉漣も本業の俳優のほかにギター片手に歌う。演技のみならず歌っていても言葉がよく伝わってきてこちらまで届いてくる人だ。だから、ジャンルは違えど要は最後は人間、付き合いもまったく分け隔てがないのがいい。番組の最後にはこのレコードをかけてくれた。


生まれた時から僕たちは
老いてゆく道を歩いてる


生まれた時から僕たちは
老いてゆく道に花を飾る


生まれた時から僕たちは
老いてゆく道の上にいる


加川良「幸せそうな人たち」


老化



そしてこの歌詞を聴いていたら、ふと思い出した。そういえば確かに、人間は実は生まれたその時から脳細胞が壊れて減る一方だという。つまり、オギャアと産声をあげた時からもう既に老化が始まっていると。


これは、あの脳解剖学者の養老孟史が言っていたことだ。ゆえに、上り坂の青年期と下り坂の老年期をあえて区別して、すべてそれを前提に世の中を組み立てるなどというのは、頭でっかちな人間社会の勝手な思い上がりの幻想に過ぎないというのだ。


そうすると、生き物としては若者だろうが年寄りだろうが実はみんな一緒だということになる。だとすれば、そんなちっぽけな差を取り沙汰して互いにいがみあうなんて必要は本来ならまったくないわけだし、それに、老いを迎えてさあ違う生き方をどうするかなどといった今流行りの問いかけ自体も、その前提が間違っているのだからまったくの愚問でしかないことになる。


世界の広い底辺を邪念なしにくまなく見てきた人というのは、さすが視点も発想も、やっぱり凡人とは大違いだということ思い知らされる。わかっている人はわかっているのだなあと気づかされて、つくづくそんな人の話を聴くのがおもしろくなってくる。


そういえばここで名前を挙げた人たち、確かにみんなそれぞれにありきたりとは違う、独特な味のある個性的な人たちばかりだ。


老化


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