2018/07/17

集散



人の移動を眺めてるとおもしろい
きょうも朝早くから人が繰り出す


昔ならせいぜい徒歩範囲だったが
今ではみんな目的地はえらく遠い

20キロ30キロなんてのは当たり前
なかには 100キロなんて人もいる


なので通勤通学は圧倒的に電車だ
みんな駅まで足早にせっせと歩く


集散



どこからか方々から集まってくる駅
で、そこから方々へと散っていく駅


ネクタイ、制服、サンダル、楽器、
ラケット、杖、…恰好もさまざま


体がくっつくほどにごった返すが
頭はそれぞれまったくバラバラだ


こんな大勢が出くわしているのに
電車に乗る以外は何も起こらない


一点に集まり散じる無言の公共…

つくづく都市は不思議なところだ
田舎育ちの感覚は抜けないらしい


集散



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2018/07/15

説明


説明


あじさいや
きのうのまこと
きょうのうそ
(正岡子規)


一見投げやりにも見える句だ

何もかも信用できないような
ただの相対主義にも聞こえる


でもそれだけではなさそうだ
どこか真を突くところがある


この淡々としながらの奥深さ…

一体何だろうと考えるのだが
その鍵はやっぱり時間らしい


すべてを流れとして見る無常
諦念とその果てにある解放と

背後にあるその感覚抜きでは
奥底までは近づけなさそうだ


「絶対」好きのフリークには
この辺の微妙さは伝わらない

不用意にこんなこと呟いたら
いっぺんにシカトされそうだ
というよりも潰されかねない

現実を自分の希望から見る欲
それを揺らがされるのだから
なんとか守ろうと必死になる


曖昧で分かりにくい日本の心
認めてもらうだけでも大変だ

いったいこれを海外の人達に
どうやれば伝えられるだろう


…………………………


文化の違いというのは厄介だ
すべて自分の側から見がちだ

離れてるときは面白いのだが
接触するやこれが簡単でない


グローバル化が進めば当然に
異人と関わる機会も多くなる

随分まわりに外国人も増えた
同じ日本人でも異人は増えた


未知との遭遇が増えてくれば
衝突を避け協調していくには
まずは自分の説明が必要だが

皮肉にもそんな前置き説明が
なぜだかえらくめんどくさい


昔からのことかもしれないが
気分は強まってる感じがする


どんどん効率に追われるうちに
時間の余裕がなくなったからか

他人との会話が減ってそもそも
言葉すら発しなくなったからか

頑張って自分を言葉にしてみる
その習慣をなくしてきたからか

やりとりを仲間内だけに限って
みんな同じだと思いたいからか


「何も言わなくても分かるさ」
「どうせ、分かりっこないさ」
「そんなのどっちでもいいよ」


…………………………


確かに、相手に違いを示すのも
それをきっちり言葉にするのも
結構それなりエネルギーが要る

そんな苦労をするくらいならば
相手のほうから気づいてほしい

でなければやり過ごしていたい
そんな感じもわからないでない


でも楽チンばかり考えていたら
そのうち、その結果起こるのは


◾自分を捨てて安易に相手になびくか

◾意固地になって内輪に引きこもるか


なりゆきで両極端に別れてしまう
どちらかに開き直るしかなくなる

そしてどっちの極端も不幸を招く
あの「開国か攘夷か」を思い出す


~媚びでもなければ孤立でもない
なんとかそんな道を探せないか~


…………………………


内輪だけなら無言了解の俳句も

ワビサビ、余韻、無常、無心…
確かに一々説明するのは野暮だ


ただ、どんなにカッコ悪くても
その土台を捨てるならともかく

それが自らが拠って立つもので
まわりがそれを知らないのなら

なんとか分かってもらえるよう
自分から説明しないと孤立する


この類いの似たことというのは
身のまわりにもたくさんあって


集団就職で上京の地方出身者も
見知らぬ土地に進学した学生も

あちこち転勤のサラリーマンも
土地を追われ移住した避難民も

新しい部署に赴任した異動者も
新しい学校に転校した子供達も


そんなふうに広く考えてみると
少なからず誰にでもある体験だ

そして郷に入りては郷に従え…
無言の圧力を強く感じるあまり
沈黙してしまうことしばしばだ


…………………………


もう20年前か、自分の職場に
山形出身のW君が異動してきた

大学進学で札幌に来て10数年
優しい性格だったが無口だった


必要以外は何も喋らなかったが
聞くと地元のことを話し出した

普段とは別人、嬉々として話す
さくらんぼ、蕎麦、県の歴史…


自分も知ってることを繰り出す
抑えてたのか、一気に解放する

めんどくささを越えられたのか
それからずいぶん元気になった


それにしても、そんな長い間を
なぜそんなに抑えてたのだろう

周囲が道内の人間ばかりだから
必要以上に圧力を感じてたのか


人それぞれの感じ方ではあるが
そのへんを多数は気づきにくい

その時に大いに感じさせられた
多数と少数と、閉鎖と開放と……


…………………………


そういえばいま世界もキナ臭い
これもどうやら同じ流れらしい


出自、風土、信仰、感覚、作法
染み着いたそれぞれのローカル

それらを一色に染め上げたがる
一方でグローバルスタンダード

多数か少数か、強いか弱いか…
違いを認めるか、葬り去るか…


すると、これもやっぱり同じで

まず自分を説明しないことには
or説明を引き出さないことには
黙っては何も始まらないようだ

そして黙って睨み合いが続くと
取り返しのつかないことになる


~媚びでもなければ孤立でもない
なんとかバランスを探せないか~


そう考えると、平和というのも
えらく「めんどくさい」らしい

それでも、説明し合わなければ
すぐに壊れてしまうものらしい

楽チンしようとだけ考えてたら
そのうち、その結果起こるのは…


…………………………


最後、ふといま頭をめぐったこと


そういえばあの民主主義とやらも

あの多勢に無勢の空気に頼るのは
まっぴらごめん、もうやめにして

これからは自分が自分を説明する
そして一人一人の違いを聴き合う

自分を照らしてくれる少数の異人
そんなマイナーこそを大事にする

これら「めんどくささ」も一緒に
皆で受け入れることだったような…


説明



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2018/07/14

日除



「いやぁ暑いっすねえ、ここちょっといいですか」


「あら、どうぞどうぞ、休んでいってくださいな」



有難い!ここで暫し足を休め水を補給&呼吸を整える。

今はまだ朝8時。で既に30℃、午後の予想は36℃。


こうなると暑いというよりもう息苦しいという感じだ。

外気が体温を越えれば、熱を放射できず体内にたまる。

体温調節不能となればいよいよ熱中症となって危ない。


この連休、異常気温が続くと予報士はみな警告してる。

身を守れ、できるだけ外出は控えろとまで言っている。

ならば用が済んだらとっとと帰るに限るということか。


西日本は37~8℃になるらしい。被災地は大丈夫か…


日除



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2018/07/12

変幻



見るたびととどまることなく
刻々と色を変えてゆく紫陽花


移り気なグラデーションの彩
ふわふわ淡く見えない着地点


その移ろい、儚げではあるが

といって哀しいだけでもない
なぜか愉しみだったりもする


分かりにくい日本の微妙な心


…………………………


紫陽花を愛で続けてきた日本人


これも巡る四季、暴れる天地、
そこからくる時の捉え方…

そんな風土から来る感覚なのか


あじさいや
きのうのまこと
きょうのうそ
(正岡子規)



変幻

変幻

変幻

変幻



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2018/07/11

夏雲



朝は低く垂れ込めていた暗雲


夏雲



陽が昇るや、すっかり様変わり
青空をバックに爽やか夏仕様だ


夏雲



その雲、あまりにもくっきりで
まるで目の前にあるかのようだ


そして、モクモク、フワフワ…
質感も生きてるみたいにリアル


気持ち良くポッカリと浮かんで
めんこくて触わってみたくなる


こうしてずっと見上げていると
実際に低いから手が届きそうだ


よし、それならちょっと待って
つま先立ちで手を伸ばしてみる


気温34℃、ジリジリくらくら
意識は朦朧、どんどん夢の中へ…



夏雲

ワタアメみたいだ



夏雲

水族館みたいだ



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2018/07/10

夏空



朝4時、蒸し暑さで目が覚める


少し明るいので窓を開けてみる

夜明け前だが久々青空がのぞく


そこに垂れ込める横一直線の雲

何やら申し訳なさそうな感じだ


なるほど、頷きながら素人予報

うむ、今日はかなり暑くなるぞ


夏空



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2018/07/09

始動



始発5時、郊外の朝は早い


週が明けて変わらない風景

また有難く動き出せる日常


きょうも通勤通学が始まる


始動



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2018/07/07

畏怖



九州、四国、中国、近畿、……西日本が大変なことになっている。奇しくも、去年のきょうもこんなことを書いていた(九州北部豪雨)……


◾「天災」2017/7/7
http://kitotan-music.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/post-b54f.html



やっぱりこの日本は哀しいかな災害列島らしい。それも今に始まったことでなく昔から。


そしてそんなどうしようもない天変地異、三陸の津波もそうだがそこから逃げ通しながらなんとか生き抜いていく、どうやらそれがこの国の基本だったらしい。


自然に対してどこかのように真っ向勝負、支配下に置こうと際限なく抗ったりするのでなく、それよりはただただ上手くかわしてとにかく命だけは繋ぐ。


千年近くも前に日本初の災害ドキュメンタリー方丈記を書いて庵を結んだ鴨長明、そのなかで一番言いたかったのもそのへんの付き合いかたについてだったという。


まだ続くらしい豪雨、少しでもおさまっていきますように、そしてなんとか上手くかわしていけますように。


畏怖



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2018/07/06

天災



北海道まで北上した梅雨前線がまたどんどん南下、関東では暴風のあとはずっとシトシト雨が続いている。


それならば梅雨明けの発表は勇み足だったのかと思ったりもするが、単純にそういうことでもないらしい。


「戻り梅雨」なんて言葉もあるくらいだから、これも昔からのことで決して珍しいことでもないのだろう。


…………………………


……なんてことをああでもないこうでもない言ってるが、思えば可愛かった子供の頃にはこんな雨の中でも


ピチピチちゃぷちゃぷランランラン♪


なんて大声で歌いながら余計なことは考えず、わざわざ水溜まりに長靴を突っ込んで飛びはねたりしてたのだから、まあ知らぬ間にずいぶん理屈っぽくなってしまったらしい…


…………………………


さて、この程度のシトシト雨で冗談を言ってる場合ではない。いま全国各地では大変な豪雨になっている。


梅雨前線の位置によって影響はずいぶん違ってくるらしい。天は気紛れだからどこも危険は隣り合わせだ。


河川の氾濫、土砂崩れ、…差し迫った危険にあちこちで避難指示・勧告、そんな惨状が次々報じられている。


この雨、まだ2~3日は警戒を要するらしい。無情な天変地異、早く鎮まってくれるように祈るしかない。


天災



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2018/07/05

大雨



台風7号の影響で離れてる関東でも
夕べからゴーゴー突風が吹き荒れた


幸い雨のほうはそうでもなかったが
西日本、北日本では被害が出ている


…………………………


北海道は梅雨前線による雨があって
その矢先の豪雨だから洪水が心配だ


山が前の雨をたっぷり吸ってる時に
また豪雨があると極端に地盤が緩む

吐き出す水量が一気に増してくると
川がすべて受けとめられず逸水する


緩んだ地盤がそれに耐えられないと
雨が過ぎても土砂崩れの危険は続く

いきなりホッと安心するのは禁物で
しばらく注意したほうがよさそうだ


…………………………


西日本、東日本もまだ安心できない
南下する梅雨前線で雨は続くという


四国近畿はずっと大雨が続いてるし
ほかの地域もこれからが本番らしい

そして太平洋上には台風8号が発生
また進路を気にしなければならない


そういえば秋にかけてはこの連続だ
最近は異常が当たり前になってきた


以前は、夏が来~れば思い出す~♪

などとあどけなく歌ったりしながら
高原の風景に思いを馳せたものだが

その夏到来もなんだかいつのまにか
そう単純には喜べなくなったような…


大雨



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