2012/05/26

音の細道2012 春〜東京「演劇」



懐かしい中央線沿線へ。東京へきても最近は下町ばかりだったので本当に久々。用を足してから吉祥寺まで足を伸ばしてみる。この吉祥寺、学生の頃はせいぜい荻窪どまりであまり馴染みがなかったが、20年前に国分寺のあたりで1カ月ほど勉強していた頃、都会を感じたくなるとこの吉祥寺までよく出てきた。


その賑やかさは変わらない。大型店だけでなく細い路地裏のすみずみまで元気なミセが並んでいるから街じゅうに勢いがある。何でもそろって便利だし一方で環境もいいからバランスがとれていて、住みたくなるのも頷ける。駅からすぐ近くの井の頭公園も人気スポット、平日というのに大勢の人が繰り出していた。広がる空、水、緑、ここにいるとひととき東京であることを忘れそうだ。


あの「いせや総本店」


「いせや公園口店」

音の細道2012<br />
 春〜東京「演劇」

音の細道2012<br />
 春〜東京「演劇」


「井の頭公園」

音の細道2012<br />
 春〜東京「演劇」



中央線でもどり高円寺で降りる。ここも駅のまわりは何本も商店街があって、若い人が多くて賑やかだ。ライブハウスも多くて何かが生まれそうな混沌としたエネルギーを感じる。


渡辺えりが高村光太郎をテーマに芝居「月にぬれた手」を書いたというので「座・高円寺」へ行く。宮澤賢治との関係、智恵子亡きあとの花巻時代、あとに続こうとした若者との関係、………光太郎の後半生の描きかたがおもしろかった。演出もよかったし、役者さんも皆うまくてそして何より熱い!狭い小屋のそれも2列目だったこともあって、目の動きから息遣いから手にとるように全部伝わってぐいぐい引っ張られた。そんな迫力を堪能しながら、やっぱりライブはいいなとあらためて実感。


渡辺えりは山形出身。最近は東北の問題にまっすぐ向き合っていて、宮澤賢治のありかたも深めて伝えようとしている。奇しくも自分も縄文のこと日本のことを勉強しているところなので共感している。宮澤賢治をテーマにした今回書き下ろしの「天使猫」は残念ながら日程が合わず観れなかった。いつかぜひ観たい。


■座・高円寺 - 「『月にぬれた手/天使猫』連続上演」の詳細情報

http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=646



音の細道2012
 春〜東京「演劇」



| | コメント (0)

2012/05/25

音の細道2012 春〜東京「落語」



上野駅のあたりを歩いていて無性に落語を聞きたくなった。すぐ近くの鈴本演芸場まで行くとめずらしく休館日。上野にはほかに小さな広小路亭もあるがこれは去年行ったので、それならと近くのバス停からバスに飛び乗り浅草まで足を伸ばす。


浅草には寄席がいくつもあるが、やはりお気に入りの浅草演芸ホールへ。昼の部は11:40〜16:30。喫茶店で少し一服してから切りのいい14:00から入る。もちろん落語が主だが、ほかにも、漫才、漫談、マジック、曲芸、紙切り、……いわゆる「いろもの」があって飽きることがない。ひとコマがだいたい15分で次から次へと進行していく。なかには朝から晩まで居つく人もいるそうだ。これだけの芸を何人も堪能させてもらって2500円は安いと思う。


音の細道2012<br />
 春〜東京「落語」


三社祭やスカイツリー開業で墨田川をはさんだこのあたり一体は今や一番のホットスポット、そのせいもあるのか館内は超満員、1階も2階もびっしり盛況であった。決して年配ばかりでもない。若い娘さんが一人で来てたり、仲良しカップルもいたり、世代を越えてそれぞれが思い思いに楽しんでいるそんな光景を見ると、それだけでもなんだか微笑ましくなる。


音の細道2012<br />
 春〜東京「落語」


2時間ほどいたが、やっぱり来てよかった。来るたびに思うことだが、初めて観る芸人さんでも、名前は別に売れてなくてもうまい人は本当にうまくておもしろい。どれだけ修行を重ねてきたんだろう、場数を踏んできたんだろうと思わずにはいられない。それもこれも客と正対するライブの連続、常連も多く目利きが厳しいから反応は容赦なくストレートだ。それにライバルも多い。野暮な芸だと笑ってやらねぇぞと決して義理の笑いもない。そんななかで磨かれていったんだろうな、失敗も涙も、この寄席というのは凄いなと思った。そして、マスコミに名が売れていることと芸が優れていることとはまったく別事なのだと思い知らされる。


■この日観た芸人さんたち


柳家小せん(落語)

林家正楽(紙切り)

三遊亭白鳥(落語)

三遊亭圓歌(落語)

春風亭一之輔(落語)

ロケット団(漫才)

桃月庵白酒(落語)

柳家小さん(落語)


皆はっきりした個性があってそれぞれにおもしろくハズレはない。なかでも圓歌は大受けだった。あの「山のあな、あな、……」駅員姿で人気を博した歌奴も、圓歌になって今や落語協会の長老格。もう歳も歳だからさすがに声は小さくなったが、それでもひねりのきいた毒舌の連続は見事、場内をアッというまに笑いの渦に巻き込んでいった。落語というか珠玉の放談のようにも思えて、亡き談志が思い出される。とにかく次から次とよく出てくるなというほどの間髪いれぬスピードで、ほんとに頭がいいんだなぁとほとほと感心してしまう。客とのやりとりも絶妙で抱腹絶倒、終わると拍手大喝采であった。こりゃ凄いわ!で大満足の一日。


「落語とは人間の業の肯定」「イリュージョンこそが人間の業の最たるもの」(立川談志)


ああ落語、毎日でもいいな。



音の細道2012
 春〜東京「落語」



| | コメント (0)

2012/05/23

音の細道2012 春〜東京「美術」



ボストン美術館所蔵の日本美術展をやっていたので上野の国立博物館へ行ってきた。雨だというのにものすごい人出。

音の細道2012<br />
 春〜東京「美術」


明治初頭に吹き荒れた廃仏毀釈の流れのなかで、寺が持っていた歴史的な絵画や仏像などの多くを失うことになったが、これを憂いたフェノロサが多数の貴重な品々をアメリカへ持ち出して救ってくれた。ボストン美術館での整理保存には後に岡倉天心もずいぶん尽力した。それらが里帰りしたということで、これはなかなか見られないので行ってきた次第。


見応えのあるものはたくさんあったが、なかでも個人的に目を引いたのは、尾形光琳「松島図屏風」と蘇我蕭白(しょうはく)「雲龍図」。
どちらもサイズも大きいが、ともかく型破りな作品で度肝を抜かれた。


二人ともハジける感性がほとばしっていて突き動かされるものがある。江戸時代にこんなにも自由で熱いものを書いていたということに正直驚いてしまった。


離れて遠くから全体を見渡してみたり、近くに寄っては舐めるように筆致を確かめてみたり、そして、暫しその場に立ちすくんでしまった。波にしても風にしても龍にしても、まるで命がドクドク息づいていて、なんだか今にもガラスケースを破って飛び出してきそうな勢いだった。


「大胆」にして「周到緻密」、完璧にどっちも両立させているのが凄い!いろいろと刺激をもらって学ぶこと多く、本当に行ってよかったと思う。やっぱり芸術は爆発だ。


 ……………………………………… 


■尾形光琳「松島図屏風」

音の細道2012<br />
 春〜東京「美術」


第四章 華ひらく近世絵画|特別展 ボストン美術館 日本美術の至宝
http://www.boston-nippon.jp/highlight/04.html

ウィキペディア「松島図屏風」
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%9D%BE%E5%B3%B6%E5%9B%B3%E5%B1%8F%E9%A2%A8



■蘇我蕭白「雲龍図」

音の細道2012<br />
 春〜東京「美術」

音の細道2012<br />
 春〜東京「美術」


第五章 奇才 曽我蕭白|特別展 ボストン美術館 日本美術の至宝
http://www.boston-nippon.jp/highlight05.html


 ……………………………………… 


会場を出ると目の前に広がる風景がまたよかった。余韻を感じながらクールダウンするには、遠くに森が見えるこの広々何もない空間がちょうどいい。上野公園のデザインもうまく出来ている。


音の細道2012<br />
 春〜東京「美術」



| | コメント (0)

2012/05/21

音の細道2012 春〜東京「祭り」



浅草三社祭を観る。ものすごい人出。どこからこんなに集まってくるのだろう。と思ったら、そっか、こうして道産子が来ている。外国人も多い。日本の祭り、いや世界の祭りになっているそうだ。


それにしても浅草の人たちは熱い!22の町会がそれぞれ御輿を持っていて競いながら町の誇りを大切に伝えているそうだ。代を重ねても切れない失せない、そして、よそにはまけねぇぞ!とこの日にすべてを賭けるんだと言っていた。この江戸っ子の心意気はどこからくるんだろう?


熱いのはせいぜい御輿が練り歩く境内や道路だけかと思ったら違った。あっちでもこっちでも、そっちでもどっちでも、親方も従業員も、運転手も芸人も、チビッ子もご隠居も、みんなニコニコスマイル、満面の笑みを浮かべて盛り上がっている。つられてこっちまで嬉しくなる。街じゅうが燃えていた。



音の細道2012
 春〜東京「祭り」


音の細道2012<br />
 春〜東京「祭り」


音の細道2012<br />
 春〜東京「祭り」


音の細道2012<br />
 春〜東京「祭り」


音の細道2012<br />
 春〜東京「祭り」


音の細道2012<br />
 春〜東京「祭り」


音の細道2012<br />
 春〜東京「祭り」


音の細道2012<br />
 春〜東京「祭り」



| | コメント (0)

2012/05/20

音の細道2012 春〜東京「相撲」


音の細道2012
 春〜東京「相撲」


国技館はJR両国駅のすぐ目の前だ。色とりどり風にパタパタゆらめくノボリ、テンテケテンとリズムが心地いいやぐら太鼓、その雰囲気に、どうしたって自然に気分が高まってしまう。


幕内の全取組みを観たが、はたいてばっかり逃げてばっかりの気のない取組みも多い。待ったがやたら多いのも気になる。一方で、気合いの入ったチカラ相撲はやっぱりその真剣さがビシバシ伝わって、観客も大歓声と大拍手、大いに盛り上がってそういう力士は人気がある。このへんはスポーツも芸能も同じなのだろう。


子供たちもたくさん来ていた。小学生、中学生、5〜6校は来ていただろうか。聞くと修学旅行だという。全員声をあわせて歓声を送ると館内に響きわたって空気がなごむ。いい光景だ。この子達は忘れないだろう。


外国人もとても多いのでびっくりした。ツアーに組み込まれているのもあるのだろうが、ほかにも個人やファミリー、たくさん来ていた。自分のまわりにも15人くらいのグループが声援しながら観戦していたので話しかけてみる。マレーシアからの留学生だという。パンフレットをみながら力士の名前を覚えようとしているのでいろいろ教えてあげた。仲良くしてくれて一緒に声をあげ大いに笑いあう。日本へ来てからきょうが一番楽しいと言ってくれた。スマイルがいい。有難いものだ。


音の細道2012<br />
 春〜東京「相撲」


まだまだあの不祥事も影を落としているのだろう、さすがに以前ほど毎日が満員御礼ということもなくなった。この日も6〜7分の入りか?何よりも、もっともっと発奮して熱い真剣勝負が増えなければ人気は戻らないだろう。前へ出る、がっぷり組んで攻め合う、残ってふんばる、土俵際でもつれる、……あっさり諦める相撲が多くなったのはなんだか情けない。守りに入らず熱くチカラを出し切ってほしい。


今場所は星の潰しあいになっている。これはこれで優勝争いも面白くなっているが、もうすこしハイレベルな争いになればもっと人気が出るだろう。大関が6人もいてほとんどが5敗6敗、下位への取りこぼしも当たり前になっていて、それを悔しがらないようでは全体の士気もあがってこない。なんだかもたれあっているようにも見えて寂しい。相撲が好きになってもう50年以上が経つが、この伝統が続いてもっともっと面白くなっていってほしい。そしてやっぱりナマはいい。テレビはほんの一部分を切り取っているから場内360度の雰囲気はどうしても伝わらない。ナマお薦めです。また来よっと。


音の細道2012
 春〜東京「相撲」



| | コメント (0)

2012/05/17

音の細道2012 春〜関西「桜@水」



水辺で出会った桜たち



【大阪城公園@大阪】


音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 水」


ついでに特別出演


音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 水」



【淀川@大阪天満橋】


音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 水」



【桂川@京都嵐山】


音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 水」



【琵琶湖疎水支線@京都哲学の道】


音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 水」



【佐保川@奈良】


音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 水」

音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 水」




………本当に月日が経つのは早いもの




あをによし 奈良の都は 咲く花の
にほふがごとく いま盛りなり



色はにほへど 散りぬるを
我が世誰そ 常ならむ






| | コメント (0)

2012/05/16

音の細道2012 春〜関西「桜@寺」



寺で出会った桜たち



【宇治平等院】


音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 寺」



【斑鳩法隆寺】


音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 寺」

音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 寺」



【京都仁和寺】


音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 寺」

音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 寺」

音の細道2012<br />
 春〜関西「桜@<br />
 寺」




| | コメント (0)

2012/05/15

音の細道2012 春〜関西「衣裳」(2)




(衣裳編つづき)



音の細道2012
 春〜関西「衣裳」(2)

@京都嵐山


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(2)

@京都嵐山


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(2)

@京都四条大橋


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(2)

@京都四条大橋


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(2)

@京都祇園


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(2)

@京都仁和寺


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(2)

@京都東本願寺




| | コメント (0)

2012/05/14

音の細道2012 春〜関西「衣裳」(1)



旅でめぐり会ったさまざま衣裳の数々



音の細道2012
 春〜関西「衣裳」(1)

@大阪住吉大社


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(1)

@大阪城


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(1)

@大阪城


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(1)

@宇治平等院


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(1)

@JR大津駅


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(1)

@明日香村万葉文化館


音の細道2012<br />
 春〜関西「衣裳」(1)

@岸和田商店街



(つづく)




| | コメント (0)

2012/05/12

温度差



久々の北海道、これがなんと気温ひとケタ!
ううっこりゃ寒い!手足が冷えてふるえる。


朝がたは軽くストーブつけました。


街ゆく人を見てると、これから冬なのではと
錯覚します。コート、マフラーはあたりまえ。
これじゃなかなかすっきり衣替はできません。


ひとやすみしてまた南に飛ぶので油断は禁物


そうだ、ももひきはこっと……



温度差



| | コメント (0)

«音の細道2012 春〜京都「短歌」(2)